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新年のご挨拶&『帝冠の恋』オーディオドラマ化

2017年になりました。

新年あけましておめでとうございます。

 

皆様にとって2016年にとってはどんな年だったでしょうか。

私にとっては、自分は本当にたくさんの方々に支えられてここにいるのだなということを改めて実感した年でした。

『革命前夜』(文藝春秋)が大藪春彦賞を受賞したことに始まり、多くの出逢いがあり、刺激を受けることが本当にたくさんありました。

そして年末に、『また、桜の国で』(祥伝社)が第156回直木賞候補に。

いやあ……人生なにがあるかわからんもんですな……

 

ありがたいことに、『革命前夜』から徐々に新しい読者さんも増えてきまして、『また、桜の国で』でいっそう手にとっていただく機会が多くなり、文学賞の凄さをしみじみ実感しております。

正直なところ、私のような無名の作家(と言うと、少女小説時代からの読者さんに、あまり卑下するなと怒られることもあるんですが、どんなに少女小説のキャリアが長くたとえその業界ではちょっと名が知られていたとしても、一般文芸業界では全く関係ないので本当にぶっちぎりで無名なんです)は、こういう機会がなければ、本を出しても気づいてすらもらえません。部数も少ないため、なかなか書店においてもらえないですし。

書いたからには、より多くの方に読んでいたたぎたい。それは、物書きならばみなそうだと思います。

ですから、こんなに素晴らしい機会を頂けて、本当にありがたく思っております。

 

その一方で、ここに至るまでずっと応援してくださった方々への感謝は別格というか……より深く、感じ入りました。

応援してくださる方がいたからこそ、私は書くことを諦めずに来られた。今どきこんな重い話は売れないと鼻で笑われても、ここは絶対曲げるもんかとしがみついてみたりもした。

私の話を紹介してくださる方がいて、売ろうとしてくださった書店員さんたちがいて、買って読んでくださった方々がいた。次の新刊も楽しみですと言ってくださった人々がいた。

悔しいことも悲しいこともたくさんあったけど、いつも、心折れる一歩手前でふみとどまらせてくれたのは、そうした方々のあたたかい声でした。

自分が小説を書いたのは、この話を語りたい、誰かに伝えたいという思いだったはず。それだけで、ずっと書いてきたはずです。

初心を忘れず、ここからまた新たに一年はじめていきたいと思います。

あらためて、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

   ***

 

そしてここからはキャッキャしながら告知です!

 

昨年9月に徳間文庫から再刊行となった『帝冠の恋』が、オーディオドラマになります。

 

NHK-FM「青春アドベンチャー」にて、1月30日から全十回です。

もうね、出演される方々が凄すぎなんですよ……私は倒れそうになったし、舞台愛すごすぎな担当氏は倒れました。生きて!!

 

詳しくはこちらをご覧くださいませ!

 

帝冠の恋/NHKオーディオドラマ

 

もう楽しみすぎて今からどきどきしております!

もともとはコバルト文庫で書いたものなのですが、私のコバルト作品の中でも突出してラブ度が高い(高いんだよあれでも)この作品。

ゾフィー大公妃の若き時代の切ない恋、ぜひぜひご堪能ください!

 

私は存分に転がりまくれるように床をめっちゃきれいに掃除して待機しておきます。

最後まで正気を保てるか心配です……

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新刊『また、桜の国で』

 

10月12日、祥伝社より『また、桜の国で』が発売されました。

 

 祥伝社の書籍紹介ページ

 

「小説NON」で連載された『革命のエチュード』を改題いたしました。

 

内容については――連載開始時のブログに書いた記事を引用してみましょう。

 

1938年秋、彼が外務書記生として在ポーランド日本大使館に着任するところから、物語は始まります。
この時点で日本とポーランドはまだ敵対関係にはありませんが、翌年9月にはドイツ軍がポーランドに侵攻し、第二次大戦が始まります。
ポーランドは連合国側へ、そして日本は枢軸側へと袂を分かつことに。

ポーランドというと、日本ではいまいち馴染みが薄いですが、美しい文化と人々、そして欧州でもずば抜けて過酷な侵略の歴史をもつ国です。しかし街が焼け果てても、国が消えても、そのつど復活する不死鳥の国でもあります。

第二次大戦中、連合軍の中でただひとつ最初から最後まで諦めず戦い続けたこの不屈の国で、日本人である主人公は何を見たか。どう生きたか。

ぜひご覧になってくださいませ。

(引用おわり)

 

 

装画は、連載でも素晴らしい扉絵を描いてくださった永井秀樹さん。

装幀は多田和博さんです。

自分が思いのたけをこめた物語を、ものすごく素敵な形で表現してくださって、感激しきりです。

 

また、発売にあたって、サイン本も一部書店様に置いていただけることになりました。
書店様リストは以下の通りです。
 

紀伊國屋書店新宿本店

三省堂書店神保町本店

三省堂書店池袋本店

ジュンク堂池袋本店

丸善丸の内本店

八重洲ブックセンター本店

オリオン書房所沢店

ときわ書房本店

ときわ書房イトーヨーカドー船橋店

柳正堂書店オギノ湯村SC店

 

まことにありがとうございます!!!

 

   ***

 

私は現在ぶっちゃけ燃え尽きて灰状態ですが、執筆にあたってあらゆる力を問答無用に絞りとっていく物語に出会えたということは、書き手にとっても大変な喜びでもあります。

なにより、発売に至るまで本当に多くの方に助けていただきました。

 

ですが、皆さんに物語を受け取っていただいた時はじめて、作品は完成します。

 

どうか、一人でも多くの方に手にとっていただけますように。

そして、手にとってくださった方の心に何かひとつ言葉が響けば、これ以上の喜びはありません。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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新刊『帝冠の恋』

9月2日、徳間文庫より『帝冠の恋』が発売されます。

 

 

徳間文庫公式サイトの該当ページ

 

なんとなんと、巻末には、東宝版『エリザベート』でゾフィー大公妃を演じていらっしゃる女優・香寿たつきさんのインタビューが掲載されております!

ぜひぜひぜひぜひ(大事なことなので四回言いました)ご覧ください!!

 

時代は19世紀初頭。フランス革命、ナポレオン戦争という嵐が吹き荒れた直後のオーストリア。

衰微の色濃いハプスブルク家に、19歳のバイエルン王女ゾフィーが嫁いできたところから物語は始まります。

 

ゾフィー大公妃といえば、前述のミュージカルではシシィを厳しく教育する姑、旧態依然としたオーストリア宮廷の象徴のように描かれています。

なので、そんな認識の方も多いのではないでしょうか。

いや、間違ってはいないのですが。

 

表紙の肖像画を見てわかる通り、若かりしころのゾフィーは絶世の美女で、「バイエルンの薔薇」と称えられるほどでしたが、彼女にはその美貌だけではなく、ヴィッテルスバッハ家の帝王の気質、メッテルニヒ宰相が認める政治センス、何ものにも揺らがぬ強固な意志の力がありました。

かくして、冷酷な夫と前時代的なハプスブルク家に苦しめられたゾフィーは、やがて「オーストリアただ一人の男」と揶揄まじりに言われるほどの権力者と成長していくのですが――

 

タイトルにある通り、これは恋物語です。

 

なんかかっこよさげなこと書いてきましたが、要約すると超スパダリでタフなヒロイン・ゾフィー様と、病弱で薄幸の深窓の令嬢ご令息であるヒーロー・ライヒシュタット公フランツくんとの恋物語です。

男女逆だったらまちがいなく少女小説のド王道だった恋物語です!

 

覚えておいでの方もいらっしゃるかと思いますが、2008年に集英社コバルト文庫より発売された同名文庫の改訂版となります。

加筆訂正はありますが、中身はほぼ同じです。

 

この物語にはじめて触れる方、そして二度目の方も、お楽しみいただれば幸いです。


 

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